すったもんだ イチジク 輸入

タイとトルコから輸入してみた

２０２２年４月に初めて植物の個人輸入してみました。海外の信頼できる業者を探すのが本当に大変でした。

• Phytosanitary Certificate（植物検疫証明書　通称フィト）を発行してくれるか
• 日本まで植物検疫を通し配送可能か
  
  こちらはタイのナーセリーから輸入した際のフィト↓

事前に数件確認してタイのナーセリーとトルコのコレクターからの購入を決めました。
タイのナーセリーは良心的でしたが、もう１件のトルコのコレクターとの取引はとっても酷い。どうしても欲しかったメロンフレーバーと噂の『Golden Riverside』にフィトの発行も可能と返信がきたのがこのトルコの方だけだったのです。10本以上からの販売で穂木の本数×フィトの料金を支払いましたがフィトなしで検疫を通らないように品名をストールとして穂木をハンカチみたいなものに包んで送ってきました。
この方、世界的にネットショッピングできる某サイトを通じて連絡したところWhat’sAppを使った個人取引に誘導してきましたのでそのような場合は皆様も注意が必要です。
フィトなしでの植物輸入は私の犯罪になってしまう（3年以下の懲役または１００万円以下の罰金が科せられる場合があるそう）ので横浜防疫所に申し出てフィトが届くまで待っていただくようお願いしました。

ですが二度目のフィトだけ早急に送るという約束も破られ、残念ながらすべて廃棄処分となりました💦言い訳も対応もひどいものです。アゼルバイジャンからアメリカに送った数年前の全く関係のないフィト画像を送ってきてこれを検疫所に見せればOKだよ！みたいなこと言って話になりませんでした。もちろんトルコの検疫機関が日本向けに発行したフィトが必要です。

各方面に詐欺報告する旨を伝えたところもう一度送るというので今年の12月、イチジクの苗が休眠期に入ったらフィトと穂木を改めて送りなおす約束になっているのですがどうなることやら。
廃棄した証明書を見せてほしいというので横浜防疫所の方に相談し、英文の廃棄証明書を出してもらい画像で送りました。
防疫所の担当者の方は大変丁寧に対応してくださいました。ある程度のリスクは承知していましたがやっぱり一筋縄にはいかないのですね。

先頭の画像はタイのナーセリーから輸入した水苔で取り木した苗です。
取り木６本

• Galicia Negra
• Colonel Littman’s BlackCross
• Col de Dama Mutante
• Bordissot Negra Rimada
• Zaffiro
• Martinenca Rimada

穂木４本
（ リットマンズ ブラッククロス2本、マルティネンカリマダ1本、ガリシアネグラ１本）

合計10本をすぐに鉢植え。この中で現在も順調に育っているのはどれくらいだと思いますか？

５本です。
FMV（フィグ モザイクウイルス）で破棄１苗、様子見１苗（どちらもマルティネンカリマダ）
すぐに植付けて6月になってからも展葉しなかったものを挿し木しなおし穂木が腐ってしまったもの（BNRとZaffiro）
BNRは挿し木したものを現在も室内管理中ですが期待薄です😿一部のBNRとZaffiroは僅かな望みをかけて穂木を切っていき生きていた部分を手元にあったキングとロンドボルドーに接ぎ木してみましたが今のところ変化なしです。

そんなわけで元気に育っているのはGalicia Negra、Colonel Littman’s BlackCoss、Col de Dama Mutanteの取り木苗から育てた３鉢とColonel Littman’s BlackCrossの挿し木２本から育てた２鉢の合計５鉢。（３種類）です。私の知識や技術のなさ、取り寄せた時期などの関係もありますがやっぱり簡単にはいきませんね。
この３種類の果実がどんな味なのか、品種と特徴が一致するかも確認が必要だと思っています。
Col de Dama MutanteはBNRと同じく色の変化がとても美しいそうなので楽しみです。